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心がポキッとね-藤木直人インタビュー

http://www.fujitv.co.jp/kokopoki/interview/interview_04.html 

INTERVIEW#4 大竹心役 藤木直人さん

Q. 撮影もそろそろ中盤を過ぎ、藤木さん演じる心にも少しずつ変化が出てきましたね。

A.心は、「悩みがないのが悩み」というピュアで天真爛漫なキャラクターで、それだけでも「自分とは180度違う人間だな」と思っていたんですけど、5話で「人に対しても社会に対しても、怒ったことも納得いかないと思ったこともない」人だということがわかって。僕としては、「いやぁ、そんな人間いるの?」って(笑)。しかも、6話で起ったあることを、春太くん(阿部サダヲ)に言えなくて抱え込んだときに、「これが秘密ってヤツなんだ…」って。どんなにぶっちゃけた人でも、秘密がないとか、聞かれたことにすべて答える人なんていないと思うんです。「心は人として大丈夫なのかな…」と心配にもなっています(笑)。

 

Q. 6話の台本を読んで、秘密と悩みはセットだったんだ、と気づくシーンには笑いました。

A. 僕も「そんなわけないだろう」と思いましたけど、ドラマはフィクションですからね。「そういう人なんです」と言われたら、頑張ってそう演じるだけかなって(笑)。

 

Q. 脚本の岡田惠和さんもおっしゃっていましたが、心は藤木さんだから成立する役のように感じます。藤木さんが演じられるから、カワイらしくも見えますし…。

A. 6話での心のある行動に疑問を感じていた時、(山口)智子さんに「その方がカワイイのよ~」と言っていただいて「そうか…」って。カワイイと言っていただけるのなら、それでもいいのかなって(笑)。

 

Q. そんな心を演じる上で心がけていることはありますか?

A. 自分なりに心という人物をかみ砕いて理解して演じようと思っていても、「心らしい表現」というのが難しいんです。自分としては、「ここでは、こういう顔をしたほうが心っぽいかな」と思っても、違うかもしれませんから。そこは、宮本(理江子)さんを始めとした監督のみなさんにアドバイスをいただいて、現場であれこれ話ながら演じるようにしています。

 

Q. そういう意味で、6話は、キャラクターたちに思いもよらなかった気持ちの変化が訪れますね。それによって物語も大きく動いて…。

A. 今までと矛盾しているんじゃないか、と思われるかもしれませんが、プロデューサーも言うように、それが「ドラマが動く」ってことなんだと思います。心は母親の影響で、物事を深く考えず、本能に従って生きようとしてきたけれど、「考えずに生きる」と決めている時点で実は考えていると思うし、でも、それは心だけじゃなく、誰だって言っていることとやっていることにギャップはあるもので。だから、それこそが「人間なんだろうな」って。みんないろいろとエラそうなことを言っていても、結局、それほどエラいもんじゃなくて「普通の人間なんだ」って。そんなことが伝わればいいのかな、と思っています。

 

Q. 撮影はスムーズに進んでいますね。現場の雰囲気はいかがですか?

A. そうですね。やっぱり別日を設けてリハーサルをしているので、撮影は順調です。現場も、阿部さんを始め大人の役者さんばかりですし、とても和気あいあいとしていると思います。

 

Q. 中盤以降、さらに驚きの展開もありますが、藤木さんご自身が気になるのはどんなところですか?

A. それは、江里子(山下リオ)ですよ(笑)! ずっとみんなの様子をストーキングしていたと思ったら、急にヒステリックになって思いをぶちまけたりして。あれは、結構怖いですよね(笑)。早く、白神メンタル相談所に行ったほうがいいと思いました。それと、扶美ちゃん(徳永えり)も加代子さん(池津祥子)も冗談なのか、いろいろカミングアウトし始めるし…。僕の予想をまったく超えた展開になりそうです(笑)。

 

Q. 最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いします!

A. 何か劇的な事件が起るわけでも、サスペンスでもミステリーでもない、わりとこじんまりとしたお話ですが、だからこそ、狭い空間に一緒にいるような気持ちで見ていただけるんじゃないかと思っています。そして、個性的過ぎてどこか壊れてしまっているようなキャラクターを見て、少しでも「こういうところ自分にもあるかも」と共感していただいて、楽しんでもらえたら嬉しいです。心が健康でいることって実は難しいことだと思います。自分はどうかな、と少し考えるきっかけにもなったらいいと思っています。

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